御湖鶴 純米吟醸 五百万石

まずは栓を抜く「ポンッ！」の快音に続き、しっとりと落ち着いたバナナのようなフルーティな香り。派手すぎず端正、期待を穏やかに高めます。
口当たりは滑らかなスッキリ感×丸みのあるまろやかさという、ありそうでないテクスチャー。味わいでは、綺麗な甘みが控えめにあらわれ、心地よいガス感と酸が重なり、小気味よいジューシーさに。口中で少し転がすと、甘みがふくよかに膨らみ、味わいが一段と豊かにほどけます。
のど越しでは、チャーミングなドライ感と酸が牽引して、すっきり爽やかにフィニッシュ。

「御湖鶴」シリーズの中ではちょっと異端な感覚もあるのですが、これも「御湖鶴」。美しい香りと深みのある味わいの表現は、共通して感じとれます。

御湖鶴酒造様は2017年に一度、事業を停止。2018年に福島の磐栄運送様が事業を継承し、新生御湖鶴が始まりました。
徹底した管理で、一切の妥協が無い酒造りに取り組み、「美しい長野の酒」を代表する蔵元様となっております。

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